ちゅどん!国民の元カレ北山宏光とキスマイ沼にようこそ

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トラさん〜僕が猫になったワケ〜のグッときたポイント

2019/2/15公開 北山宏光初映画、初主演「トラさん 僕が猫になったワケ」を観てきたので、見どころと感想を書きます。2回観たのですが、トラ6を目指していきたと思います。ネタバレ等含みますので、ご注意ください。

 

概要

あらすじ

売れない漫画家高畑寿々男(北山宏光)は、妻 奈津子(多部未華子)が稼いだ金でギャンブルに使い、仕事もロクにせず毎日だらだらと過ごしていた。唯一の代表作「ネコマン」は5年前に最終回を描かずに連載中止となり、最終巻の11巻を出せずにいた。猫が大嫌いな寿々男は自分の描きたい漫画ではないと、最終回を描かずに新しい連載企画を持っていくが編集担当からはネコマンを描くようにと言われて不満顔。

そんなダメダメな寿々男だが、大好きな妻と娘の実優とお金はないけど楽しく前向きに暮らしていた。寿々男は家族への愛情表現をまっすぐ「愛してるニャー」と言って、家族には笑顔があふれていた。

2月3日その日はいつもよりも風が強い日だった。寿々男は、朝から奈津子のへそくりを持ち出し、実優には最低、死んじゃえと言われて逃げるように家をでた。競輪で大当たりを出してウキウキして歩いていると、風が吹いてお金が飛ばされてしまう。そのお金を拾おうとしたところ交通事故にあい死んでしまう。目覚めた場所はあの世の関所。裁判長(バズリズム)から、家庭を顧みずに自分勝手に過ごし、反省も後悔もしていない寿々男に下された判決は「執行猶予1ヶ月。これまでの愚かな人生を挽回してください。ただし、猫の姿でー」。

猫の姿で人間界に戻ってきた寿々男は猫の社会に馴染めず公園で一晩を明かす。目覚めた時に出会った白猫ホワイテスト(飯豊まりえ)から、行く場所があると言われ、奈津子と実優のもとに戻りトラさんとして一緒に暮らすことに。

 

原作

トラさん(集英社/マーガレットコミックス刊)

板羽 皆

 

ここからネタバレ

グッときたポイント

グッときたポイント1:感動を押し付けない

2回見た感想ですが、この作品は必ず泣けますと言っている方もいますが、「はい、皆さんここが泣き所です、どうぞ」と言った演出はありません。私自身未婚ですし子どももいません。なので正直自分に置き換えてみれてかというとそうではなく、ストーリーを進めていくうちに想いが込み上げていきました。

 

結構あっけなく死んじゃうんですよ、寿々男が。しかも結構クズすぎるだろうこの男は!というような言動しかせず、奈津子はなぜこの人が好きなのかよくわからないし、全然共感できないんですよね。だから見ている私と同じように奈津子も実感できないまま毎日すぎていく感じなのかなと。その中で寿々男がいなくなった喪失感、一人で子どもを育てていく覚悟、徐々に実感していくように物語がどんどん濃くなっていきます。

 

グッときたポイント2:誰の視点で見るかで変わる

夫、父親、子供、妻、母親…登場人物は少ないのですが、立場が違うメインキャラクターそれぞれ考え方、感じ方、想いを丁寧に描いています。大好きな人を失くす、一緒に過ごす未来がなくなるという中でそれぞれの想い、変化を感じていけるのがよかったです。個人的にはホワイテストについてもっと詳しく知りたくなった。家族で見てもいいし、一人で見てもいいし、いろんな立場の人が楽しめるのではないでしょうか。

 

グッときたポイント3:北山宏光の魅力が溢れてた

北山担として観に行ったのでみっくんの感想を書かせていただきたい。あんちゃんもそうだけどみっくんは世界観の中でちゃんといきている。トラさんとかネコスーツとか違和感しかないはずなのになぜか違和感がなくなっているし、あの見た目なのに表情が豊かすぎて伝わるし、その姿を見て泣いている自分がいた。特に好きなのが二の腕ね。

寿々男がダメダメなんだけど本当にひどいんですけど、実優や奈津子に対しての愛情深いところややるときはやる男らしいところ、表情豊かで愛おしいと思えちゃうところは、北山さんのチャラさというか軽やかさが生かされている気がします。アドリブも入れたり猫の動きの研究をしたと雑誌でも書いてありましたが、知らない間にトラさんの世界にひきづりこまれていました。本当に違和感なくなっているから。最後の寿々男の姿で実優と話すシーンとか父親の顔しているし、最高に尊かった。個人的に好きなシーンは奈津子がスーちゃんの遺言だと思っている言葉のところ。Tシャツにデコだしのみっくん本当にイケメンでした。ありがとうございます。このシーンを観に何回でもいける。

 

グッときたポイント4:君を大好きだ

エンドロールがシンプルなので「君を大好きだ」がストレートに歌詞を感じながら聞けたところ。キスマイ担でこの曲への思い入れがあることを前提に話していますが、本当に名曲だと感じてます。ストレートな歌詞、各人の歌声がすごくマッチしている。切なさと暖かさを感じました。これ聴きながら泣ける。エンドロールって遊び心を盛り込んでもいいのに、シンプルにしたのがすごく良いです。

 

グッときたポイント5:誰も傷つけないファンタジー

トラさんの世界って誰も傷つけない優しい世界。愛がいっぱい溢れてた。強くて凛とした女性が多かったし、自分で大切なものに気づいていくところも良かった。奈津子が妊娠していたのは結構あるあるだよね感が強かったのですが、転生するわけでもなく、そこを描くわけでもなかったのも良かった。もしかしたら大切な人が猫になって戻ってくるかもだし、突然猫がいなくなっちゃうのってそういうこととか思っちゃうな。日常の中にある大切なことを考えてしまった。でも限りなくファンタジーなの。猫になるわけないし、夢にしても亡くなった父親と会えるわけないし、分かっているけどすごくありそうで、そんな奇跡も起きそうで、でもほんの一瞬ていうリアルにありそうでなさそうなファンタジーなところが良かった。本当バランス感覚がすごく良い作品。

 

涙腺がグッときたポイント

涙腺がグッときたポイント1:プロポーズ記念日の実優とトラさん

プロポーズ記念日3/3は毎年家族で海が見える展望台を訪れていました。寿々男が亡くなって最初の記念日を奈津子は忘れてしまい仕事を入れてしまいます。前日に実優はどうしても休んでほしいとお願いするも難しいと言われてしまいます。当日朝起きると実優はどこにもいない。奈津子は友達の家に行ったのかと仕事に出かけます。トラさんは実優の机の上にある漫画を読み、父親をおって自分も天使になるストーリーを読み実優の気持ちに気づきます。この日はプロポーズ記念日。思い出の場所にいるのではと走ります。この時毎年文句を言いながらこの場所を訪れていた実優の本当の気持ちを知ります。そして、ここにいたら寿々男が迎えにきてくれるかな一緒になれるかなと言います。トラさんの「実優お前は天国、俺地獄、絶対会えない」とかサクッというんですよねーw実優の赤ちゃんへの想い、寿々男への想いを伝えます。ここにいるのに父親としてそばにいれないもどかしさがすごく辛かった。

 

涙腺がグッときたポイント2:ホワイテストとトラさんのやりとり

ホワイテストとトラさんが話していてトラさんがこのまま身を引こう、ひっそりと猫らしくいなくなろうというのをホワイテストが引き止めるシーン

公園で野良猫始めたトラさんに話しかけたホワイテスト。ホワイテストも多分元人間だからか、話しかけてくれて、元人間と話したトラさんにいくべき場所があると伝えます。その後も猫社会の猫とは関わらないけどホワイテストとトラさんは交流をしていきます。ホワイテストもトラさんのことが気がかりだったのでしょう。ホワイテスト自身は、パパが病気で長くない、ダメな子だからパパに恩返ししなきゃ、でも猫だから何もできないと悩んでいたところ猫だからそばにいれるとトラさんにアドバイスされます。一緒にいてくれるだけで良かったと言われて、たぶん人間時代にできなかった親孝行ができたのではないでしょうか。成仏してしまいます。あれ、といなくなって気づくんですよね、ホワイテストは人間だったのかと。辛い。ホワイテスト好きだったからまじかと驚きつつも自分もそうだよと言わない気丈な態度に惹かれました。

 

涙腺がグッときたポイント3:寿々男と奈津子の絆

なんで笑っているの?と実優に聞かれた奈津子。すーちゃんとの約束を健気に守っている奈津子、本当にいい嫁。二人は恋人から夫婦になっても名前で呼びあっているし、子供の前でも仲がいいし、理想的だよね。

まだ実優が小さかった時に二人で漫画の締め切りに追われて書いている時に、もし自分が死んだら実優を笑わせてくれ。きっと最後までこの調子だろうからと。その時の寿々男のビジュアルがすごく好き。イケメン。一瞬で恋に落ちる自信がある。

奈津子が寿々男を好きな理由を話すところもいい。子供の前だから「そりゃあ私もワンピースの漫画家さんが良かったよ〜」とか「漫画とギャンブルだけは強い」とか冗談っぽく話しているんだけど、泣きながら実優と話すシーンでは「愛してる」と言ってくれたから自信を持てたとか、二人の関係性が素敵すぎる。なんでいなくなっちゃうのとかしんどい。子供ができたと話した時も、トラさん「ずっと二人目欲しかったもんなー!」とかすごく軽く言っちゃうところも好き。

 

涙腺がグッときたポイント4:夢の中で出会う寿々男と実優

寿々男が家族のために残せるものを見つけて朝まで人間として現世に戻ることになった。ネコマン最終話を完成させることが自分がやるべきことだと。この時の寿々男本当に良い男だから、マジ惚れるから。

そんな時に起きてきた実優が寝ぼけながら「夢なの?」と話しかけてくる。その時の寿々男の表情もすごくいいお父さんの顔しているからちゃんと観て欲しい。話しかける時の優しい声と表情愛おしい。ここでやっと実優が「死んじゃえ」って言ったことに関して寿々男への気持ちを話す。あったかいと抱きしめられて眠っちゃう実優はきっと素敵な夢を見たんだろうな。これがなかったらずっと後悔したまんまだろうな。心残りがなくなって良かったな。

あと、ここで実優を抱っこしてこたつまで運ぶところ、こたつに入れてツンツンとしたり、全てが最高だから。父親してるから、ナチュラルに素敵なお父さんだった。

 

でもなんで大切なことは失ってから気づいてしまうんだろう。

 

そうです、これがトラさんの伝えたいことなんだろうな。だからみっくんがインタビューで想いを言葉にしていこうと思ったと話しているんだろうな。

家族、特に親子で観て欲しい大切な物語だと感じました。

 

いいことばかり書いてもあれなので、ここが残念だったポイントも合わせて書いておきます。

 

ちょっともったいなかった!残念ポイント

残念ポイント1:劇場数が少ない、小さい

公開初日から3日間が勝負だと言われており、ほぼ完売でしたが、そもそもの上映劇場数が少なく、座席数も少ない、上演数も少なかった。観たくてもみれなかった人も多かった気がします。

公開からしばらく経ってますが、平日の日中しか上演してなくて仕事終わりに観に行けないのも残念。

 

残念ポイント2:ジャニーズのファン映画だと思われている

そうこれがすごく残念。いや、北山さん初映画、初主演という大事な作品なのでファンとしては気合が入りますよ。そりゃあねぇ。でも、ジャニオタが盛り上がっているだけと本来見てもらえたかもしれない人たちが嫌煙している気もします。あとプロモの仕方も気になりました。

 

残念ポイント3:ターゲットと訴求を明確化するべき

改めてこの作品を見てハートフルファンタジーだし、大切な人の死を暖かくも優しく考えさせられる作品です。コミカルだし、寿々男死んでからもお調子者でトラさん愉快で楽しいんだけど、少しずつ寿々男がいなくなったことを実感して新しい日常を迎えようとしている家族を表現しているし、寿々男も最後にやるべきことに目覚めて果たそうとする姿も生きているうちにできることをしようと思えるし、誰かを傷つけることもなく、ただ向き合っていったところもすごく良かった。なのに、なにこれ?ギャグなの?と周りの人から言われたし、誰にどんな感情になって欲しいのか、どういう話なのか宣伝できちんと伝わったのか疑問が残ります。

個人的なターゲットとしては「家族で見たい平成最後のジャパニーズファンタジー」(うっわwセンスなさすぎるw)とか、「突然大切な人を失ったらどうしますか」だったり、「本当にやるべきことに気づいた時は猫でした」とか。どう挽回していくのか、家族の死をどう受け止めるのかそういった訴求をもっとやれば良かったのに。

 

本当に感動するし考えさせられるしでもなんか満たされる作品なので、もっと良さが伝わると良いなと思っています。できるならば、仕事帰りにいける映画館でいける時間に上映をお願いします!